今回ご紹介するのは、新入社員6名を対象に、座学に加えて「足場の組立・解体体験」「危険体感」を組み合わせた体験型安全教育を実施した事例です。
実際に作業を体験することで「知識を教える教育」から、「現場で実践できる教育」へ。
その取り組みをご紹介します。
JFEシビル株式会社

業種:ゼネコン
従業員数:899名
利用サービス:安全ワークショップ
受講人数:6名
- お話を伺ったのは...
- システム建築事業部 技術部技術教育グループ
技術教育グループ長 山本様
サービス概要
今回ご紹介するのは、座学・施工実習・安全体感訓練を組み合わせた、タカミヤの体験型安全教育サービス「足場・安全衛生Workshop」です。
企業ごとの課題や目的に合わせて、研修内容を柔軟にカスタマイズできる点が特長で、新入社員研修から安全意識向上まで、実践的な学びを提供しています。
この導入事例の概要
- 課題
-
- 専門分野を体系的に教えられる人材・時間不足
- 危険性を“体感”として伝えることが困難
- 実施内容
-
- 座学・積算・足場組立体験・危険体感・足場点検を実施
- 効果
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- 安全意識の向上
- 足場点検への理解向上
- 職人との相互理解促進
- 現場実践意識の醸成
導入前の課題
これまで同社では、現場に出て経験を積み、研修で振り返るというサイクルで若手育成を行ってきました。
現場で経験したことを持ち帰り、再び集合研修で学ぶことで理解を深める――そんな循環型の教育体制です。
- 課題1
- “経験頼み”になりやすい教育体制
一方で、技術教育を担当する山本様は、教育を進める中である課題も感じていました。
「自分の知識や経験だけで教えられる範囲には、どうしても限界があるんです。」
これまでの建設業界では、「現場で見て覚える」文化が当たり前だった時代もありました。
山本様自身も、若手時代には体系的に“正しいやり方”を学ぶ機会が少なく、現場で経験を積みながら覚えてきたといいます。
だからこそ現在は、専門性の高い内容については
「正しいことを、正しい専門家から学べる環境」が重要だと考えています。
- 課題2
- 現場業務と教育を両立する難しさ
また、現場業務と並行して教育を行う難しさもありました。
「一人ひとりに教えるより、集合研修で効率よく伝えたい」という思いがある一方で、
社内だけですべてをカバーすることには限界も感じていたといいます。
そうした背景から同社では、社内教育だけに頼るのではなく、
外部の専門会社による研修も積極的に活用しながら、教育体制の充実を進めています。
なぜ“足場×体験”なのか
今回実施したのは、座学だけでなく、実際に足場の組立・解体や点検を行う“体験型”の安全教育です。
特に足場の組立・解体体験では、作業手順や危険ポイントだけでなく、
- なぜ現場で細かなルールや声掛けが必要なのか
- 作業者がどのような危険や負荷を感じながら作業しているのか
- 周囲の動きが、作業者の安全性や作業効率に大きく影響すること
を、実体験として理解できる点が大きな特徴です。
講師からは、「不安定な足場上では、一つひとつの動きが安全に直結する。 その中で周囲が手順と違う動きをすると、作業者にとって大きなストレスや危険につながる」といった現場視点での説明もあり、
受講者からは「職人さん側の感覚を初めて理解できた」という声も上がりました。
また、足場点検実習では、チェックポイントを実際の足場で確認しながら学ぶことで、点検時の着眼点や危険予知への理解を深めることができました。
単なる知識習得ではなく、「現場でどう行動するか」まで落とし込めることが、体験型研修の価値だといえます。
実際の研修内容
今回実施した研修では、座学だけでなく、実際に体を動かしながら学べる実習・体感型プログラムを組み合わせて実施しました。
積算、安全座学、組立体験、危険体感、点検実習までを一日で学ぶことで、 知識だけでなく“現場感覚”まで身につけられる内容となっています。
| 時間 |
研修内容 |
| 08:30~11:00 |
開会挨拶・積算講習 |
| 11:00~12:00 |
安全講習(座学) |
| 12:00~13:00 |
昼食 |
| 13:00~14:30 |
足場組立・解体体験 |
| 14:30~14:45 |
安全体感(墜落衝撃・飛来落下) |
| 14:45~15:15 |
足場点検とポイント解説 |
| 15:15~15:30 |
質疑応答・アンケート |
積算演習
足場組立・解体体験
安全体感
(墜落衝撃・飛来落下)
足場点検とポイント解説
受講後の変化と満足度
研修後は、受講者の安全意識だけでなく、現場での行動や視点にも変化が見られました。
特に多く聞かれたのが、「危険を“知識”ではなく“実感”として理解できた」という声です。
受講者の声
「“これくらい大丈夫”が重大災害につながることを実感した」
「保護具の重要性を、初めて腹落ちして理解できた」
「足場点検時に見るべきポイントを意識するようになった」
また、今回の研修では、安全作業を“守る側”としての視点にも変化が見られました。
受講者の声
「管理者として重要となる安全管理に重点を置いた内容だったため、実際にどのように管理していくべきかを具体的にイメージすることができ、今後の工事にも活かせると感じた」
「実際に体験したことで、現場でどのように指示を出すべきかを理解できた」
単にルールを学ぶだけでなく、
「なぜその指示が必要なのか」
「現場ではどのような配慮が求められるのか」
を実感を伴って理解できたことで、将来的な安全管理や現場マネジメントへの意識向上にもつながる研修となりました。
研修後アンケートでは、参加者全員が「同業他社にも勧めたい」と回答。
「実際に体験することで理解が深まった」「現場で必要な視点を学べた」など、体験型研修として高い評価をいただきました。
また、お申込みいただいた技術教育グループ長の山本様からも
「専門分野に従事している講師から、“正しい基本”を体系的に学べる点に価値を感じている」
と、外部研修としての有効性を実感いただいています。
まとめ
安全教育において重要なのは、知識を教えることだけではなく、「現場で行動できる状態」をつくることです。
今回の研修では、足場の組立・解体や危険体感を通じて
危険感受性の
向上
点検意識の
変化
職人視点への
理解
現場コミュニケーション
意識の向上
といった変化が見られました。
「若手に現場感覚を持たせたい」
「教育品質を標準化したい」
「現場任せの教育から脱却したい」
といった課題を持つ企業にとって、体験型安全教育は有効な選択肢の一つです。
タカミヤでは、座学・実習・危険体感を組み合わせた、現場につながる安全教育をご提供しています。若手教育や安全教育の見直しをご検討中の企業様は、ぜひお気軽にご相談ください。