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TAKAMIYA Magazine タカミヤグループの「今」がわかるWebマガジン

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日本の農業を強くするために、新たなデファクトスタンダードを。[新分野を開拓するアグリ事業]日本の農業を強くするために、新たなデファクトスタンダードを。[新分野を開拓するアグリ事業]

仮設機材開発で培った金属加工技術を武器に、
農業の世界に新たな風を。

エスアールジータカミヤ株式会社 環境営業部アグリ事業課 課長 吉田 剛

これまで建設業における仮設機材を提供してきたSRGタカミヤグループですが、私たちの保有する金属加工技術や製品開発力は、他の業界でも活用し得るものという確信がありました。特に農業にはTPPに伴う改革の必要性に以前から関心を寄せており、成熟した業界であるがゆえの停滞感を打破する意味でも、私たちのような新規参入企業の力が求められるのではないかと考えたのです。

実際に生産者の方々に話をうかがうと新規参入企業への期待は大きく、同時に自治体からの補助金なくしては農業用ハウスなどの整備が難しい実情がわかりました。補助金を受けるには、県や市が注力する作物を栽培するなど、さまざまな条件をクリアしなければなりません。それもひとつの農業強化策ですが、一方では生産者の個々の方針に制約を与え、多様性をなくしてしまうことにもつながりかねない状況でした。そこで私たちは、補助金がなくても経営が成り立つ農業用ハウスの提供をめざして商品開発や施工体制の構築に取り組んでいくことにしました。栽培についてはまるっきり素人、またキュウリやトマトなどの作物ごとの知識が必要となるので初めは苦労しましたが、ドイツなど国内外の展示会に足を運び、生産者の元を回り、ヒアリングしながら勉強していきました。その際、多くの方が自分たちのやろうとしていることに賛同してくださり、背中を押していただいたことが、現在の実績につながっているのかもしれません。

アグリ開発アグリ開発

これまで仮設機材の開発・施工によって蓄積された金属加工技術・製品開発力および供給力をアグリ関連製品に活用している。

高耐候性かつ低コストの
農業用ハウスを開発。
全国各地の生産者様から
引き合い。

生産者の収益性を向上させるには、ハウスなど施設への投資を抑制し、収穫高つまり生産性および作物の味・品質を向上させる技術へ投資を振り向けられるようにしならなければなりません。オリジナルの農業用ハウスの開発にあたっては、雨・風・雪などの自然災害に負けないしっかりとした「高耐候性」、そして補助金なしでも導入できる「低コスト」という市場からのニーズを意識しました。SRGタカミヤグループでは、長年の仮設機材の製造経験から独自の構造計算が可能です。また、自社工場には強度試験設備も備えており、パイプや実際の農業用ハウスに対して耐荷重試験、引張試験などを行うことができます。こうした環境のなか、オリジナル製品として展開しているのが「G-Castleシリーズ」と「パイプハウス」です。現在、すでに全国各地の生産者様から引き合いをいただいており、果実・野菜を問わず、さまざまな作物の栽培にご対応させていただいています。

これらの農業用ハウスの施工には、SRGタカミヤ工事部が有する全国の施工会社ネットワークを積極的に活用しています。各施工会社には、農業用ハウスの施工ノウハウを専用施設にて習得していただいたうえで、実務にあたっていただいています。建設業界は依然として人手不足なうえ、農業用ハウスに特化した施工会社は多くありません。栽培時期を逃さないスピーディな農業用ハウス施工や自然災害時の速やかな復旧工事などを実現するためにも、こうしたネットワークの活用は重要だと考えています。

製品紹介

G-Castleシリーズ

G-Castleシリーズ

施設園芸協会の基準に基づいた独自の構造計算方式を使用した、低コストかつ高耐候性の鉄骨ハウス。「G-castle Pro:耐風速50m/s、耐積雪50kg/㎡」と「G-castle Neo:耐風速35m/s、耐積雪30kg/㎡」の2グレードにて展開。さまざまな立地や栽培作物、顧客層に対応します。

パイプハウス

パイプハウス

通常よりひと回り太い31.8φのパイプを採用するなど、独自の構造計算によって最適な材料と最適な補強方法を選定。自然災害にも強く、周年かつ高回転での栽培が可能となっています。側面換気や防虫ネットも備えており、裏作や2期作にも対応可能。間口6.3mの大型空間と巾2.4mの両開きの引き戸の出入口で、ミニトラクターや軽トラの出入りもスムーズ。栽培や出荷作業の省力化に役立ちます。

高まる期待の声に応えるべく、
農業のデファクトスタンダードをめざして。

SRGグループのアグリ事業への新規参入を発表した2015年の展示会でも多くの方から賛同やご期待の声をいただきましたが、まだ実際にご提案できるものはありませんでした。しかし、今年はご紹介できる実績がある。それがうれしいですね。これまでも新規参入企業は少なくなかったそうですが、その大半が道半ばで撤退していったようです。そのため、当初は「SRGタカミヤも同じだろう」と見る向きもありましたが、ひとつひとつ実績を積み重ねていくなかで、驚きとともにさらなる期待を寄せていただいていると感じます。

国際次世代農業EXPO国際次世代農業EXPO

2016年に開催された、国際次世代農業EXPOのSRGタカミヤの出展ブース

今後、TPPの発効に向けて日本の農業はさらに強くなっていく必要があります。各資材のコスト低減ニーズはますます高まるでしょう。私たちのチャレンジにはまだまだ困難が立ちはだかっていますが、「必ず突破できる」という自信、「突破しなければならない」という使命感をともに抱いています。SRGタカミヤグループが蓄積してきたノウハウによって確かな製品を提供していくことで、日本の農業を強くする環境づくりに大いに役立てると信じています。そして、建設業界における『Iqシステム』のようにデファクトスタンダードとなれる製品を、今度は農業の世界に。これからも私たち環境営業部アグリ事業課の働きにご注目いただくとともに、SRGタカミヤグループに変わらぬご支援をいただければと思います。

エスアールジータカミヤ株式会社 環境営業部アグリ事業課 課長 吉田 剛

プロフィール

エスアールジータカミヤ株式会社
環境営業部アグリ事業課 課長

吉田 剛

2008年、ホリー(株)(現・連結子会社)に入社。建材事業部にて制振装置の市場調査・開発に携わる。2009年には、太陽光発電パネル設置架台事業の立ち上げに加わり、主にメガソーラーなどの産業用案件の拡販を担当。2014年に新設されたアグリ事業課において、農業用ハウスの販売・施工事業に取り組む。2016年よりエスアールジータカミヤ(株)に転籍。

※社名は公開当時のままで掲載しております。所属・役職名は公開当時のもので、異動・退職している場合もありますが、ご了承ください。

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