有休消化率が低い業界の現状を打破すべく、
『リフレッシュ5』『リフレッシュ10』を導入。
長期休暇を取ることで心身ともにリフレッシュすることはもちろん、旅行等により知的好奇心を高める、ご家族がおられれば貴重な家族サービスの場として利用していただくなど、有給休暇の取得にはさまざまなメリットがあります。
しかし一般に言われるように、ゼネコンに付随する業界・業態では、有休消化率は決して高くないのが実情です。土曜日に現場が動くので、会社としては休日でも出勤せざるを得ない状況があり、その振替休日をまず消化しなくてはならず、なかなか有休までは取得できないためです。
SRGタカミヤも例外ではなく、だからこそ会社として、全社員の有休消化率を高めるための取り組みが必要でした。そこで2011年より『リフレッシュ10』を、2014年より『リフレッシュ5』を導入。5年刻みの節目の年齢にリフレッシュ休暇を取得できるように設定しました。
取得の徹底を図るため、各人の休暇スケジュールを共有化。
有休を取得できる環境づくりを推進しています。
これらの制度は「取得できそうならどうぞ」ではなく、「必ず取得してください」というスタンスで認知を広げ、実施しています。社内には小規模のセンターや部署もあり、一人当たりの業務比重が大きいため、長期的に休むと影響が大きいこともあります。そのためイントラで各種休暇のスケジュールを掲示・共有し、各人の休暇取得日について早めのアナウンスを行い、準備を促します。
また申請書を事前に作成・提出いただくことにより、休暇取得者自身の心の準備・計画も早めに立てていただいています。まずは、とにかく有休を取れる環境を私たちが作っていかなければ、社内、ひいては業界にもなかなか浸透していかないのではないかと感じています。
これまでさまざまな制度を人事課から社内に向けて発表してきましたが、『リフレッシュ5』『リフレッシュ10』の発表では社員から感嘆の声が上がりました。もちろん、検討時に懸念の声もなかったわけではないのですが、社長をはじめ「会社をより良い方向へと変えていく」という強い意思があったからこそ、実現できたのだと思います。
上司の休暇期間は、次の世代にとっての成長期間に。
組織の活性化につながる、社員も会社もWin-Winな仕組みを。
リフレッシュ休暇の他にも『バースデー休暇』、既婚者の方には『結婚記念日休暇』など、全社員が何らかの形で取得できるよう休暇制度を設けています。
上の年齢層の方は「仕事に邁進して今に至る」という方がほとんどですので、若い方ほど余暇を楽しむ文化がなく、ワークライフバランスひいては家族サービスもあまりできていない状況だと思います。また、強制的にでも休んでいただくことは、次世代の育成にもつながります。上司が長期休暇を取得すれば、その次の世代の人間に代行としての決裁権限が与えられることになり、それが成長の機会となって組織の活性化につながる面もあります。
社是・社訓にもある『愛』を体現できる仕組みを導入することで、結果的に社員も会社もWin-Winの関係になれるようにしていくことが、私たち人事課の仕事だと感じています。
お盆や正月などの混雑時ではない時期の長期休暇だったので、リーズナブルかつゆったりと旅行を楽しむことができました。非日常的な3週間を過ごせたおかげだと思います。「これからもがんばろう!」という気持ちになりましたね。
内部監査室 課長代理(50歳)
本来なら参加が難しい『佐渡ロングライド210』に参加できました。休暇に向けての計画段階から期待は大きく、実際に走れたときの達成感は最高でした。同時に、自身の業務の棚卸しと部下への権限移譲ができたことも収穫です。業務の独善性が改善され、業務処理に広がりが出ました。
総務部 部長(50歳)
土日と合わせて9日間という日数があったので、日程的にも余裕のあるスケジュールを組むことができました。今まで興味はあってもなかなか踏み出すことができなかったスカイダイビングに、思い切ってチャレンジする勇気とタイミングをもらいました。
業務課 一般事務(35歳)
長期休暇で、普段なら行けなかった遠方への旅行を家族とともに楽しむことができ、より絆が深まったように感じます。また、仕事をがんばろうという気持ちになりました。営業職ということもあり、平日に休むことには不安がありましたが、休んで良かったと感じています。
営業課 チームリーダー(35歳)
海外渡航経験のない両親を海外旅行に連れていきました。両親は子どものように楽しんでくれ、わずかばかりでも恩返しができたかと思うと本当に幸せな気持ちになりました。また、時間がないことを言い訳に後回しにしていたダイヤモンドトレイルでのトレイルランにチャレンジできたことも有意義でした。
経営企画室 広報IR課長(40歳)
前後の土日を含めて考えると、こんなにまとまったお休みをいただくのは新婚旅行以来でした。あれからまた新しい家族も増えましたが、あらためてゆっくりと家族と旅行ができてとてもよかったですね。まさにリフレッシュさせていただき、メリハリとして働くことの大切さを実感できました。
事業開発部事業推進課 総合職(35歳)
プロフィール
エスアールジータカミヤ株式会社
総務部 人事課長
佐藤 宜和
1995年、製薬メーカーに入社。営業を経て人事総務部にて人事業務に従事。その後、2012年9月エスアールジータカミヤ入社。現在は、人事業務全般(採用業務、労務管理、昇給昇格、人事企画、人事教育など)の取りまとめ、各部門との調整に奔走する。
※社名は公開当時のままで掲載しております。所属・役職名は公開当時のもので、異動・退職している場合もありますが、ご了承ください。